ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

福寿草咲いたかな

 1月中頃に福寿草を訪ねた様子はすでに紹介した。もう咲き誇っているだろうと陽気に誘われて確認しに行った。過去記事を振り返ると、能勢の自生地ではひな祭りの頃がピークになっている。福寿草については何度も紹介しているので、振り返ったついでに、今日は手抜きバージョンで再登場させる。

 フクジュソウは旧暦の正月頃に咲き出すので、別名で元日草とも言われている。咲く季節と黄金色の花が尊ばれ、正月の縁起物として江戸時代の前期から鉢植えで育てられるようになった。今でも南天と一緒にして “難を転じて福となす” の語呂合わせから正月に飾られる。正月前に売られる福寿草は促成栽培されたものである。
 野の花派のロクは自生しているフクジュソウに魅力を感じる。山の案内をしていた頃、フクジュソウを求めて霊仙山や藤原岳にお客さんを案内していた頃を思い出す。最近ではそれらの山でも観られなくなったり、数を減らしているらしい。お人好しのロクは能勢のフクジュソウ自生地を何人かの知り合いに紹介した。その結果が数を減らすことに繋がった。一部の心ない方が一株ぐらいは大丈夫だろうと持って帰られたのかもしれない。
 フクジュソウの学名アドニスと言うのはギリシャ神話に出て来る青年で、猪の牙に刺されて傷口から出た血がその花色であると言う。欧州産のフクジュソウは赤色である。亥年にまつわるフクジュソウでもある。(2019・1・20)

 先月には咲き出していただろう福寿草を訪ねて来た。正月の縁起物として鉢植えで売られ出したのは江戸初期の頃かららしい。旧暦の元日の頃に咲くので、めでたい花と言う事で福寿草の名が充てられた。別名で元日草とか朔日草とも呼ばれている。10年ほど前に自生のフクジュソウが咲いているという情報を得たので毎年訪れている。盗掘されて数を減らしているのが残念だ。
 フクジュソウは陽が射さないと開いてくれない。ポラボラアンテナの形で太陽熱を集め、この時季まだ少ない昆虫たちを呼び寄せる作戦だと云われている。陽が陰ると見る間に花を閉じて熱を逃がさないようにしている。キンポウゲ科特有の光沢を持ち、食べては駄目だよと教えてくている。強心、利尿に使われるが、ステロイド系の劇薬を含むので、民間では使用できない。ギリシャ神話に出て来る美少年アドニスの血の色に例えられるが、欧州産のフクジュソウは赤色らしい。(2018・3・5)

 フクジュソウは今年も植物園などで何回も観ているが、やはり自生のものが良いと地元で咲くのを待っていた。自生種は東北などに多いが、西日本では限られたところでしか観られない。山の案内で雪解けの頃に藤原岳や霊仙山へ皆さんを案内していた。近くでは高槻のポンポン山に自生フクジュソウがあり、ボランティアの人たちが保護活動をされている。地元能勢では過っては貴重な自生の群生を見ることが出来たが、最近では心ない人の盗掘があり数を減らしている。多年草だから毎年同じ所に出て来るのに姿を見せない。原因の一旦はロクにある。善意で花の好きそうな人を何回か案内した。その方たちは大丈夫だろうという判断だったが、その人が他の人を誘って観に行かれるので、次第に数を減らせる結果になってしまった。
 江戸時代から福寿草は元日草などと呼ばれ、旧暦の正月(2月)頃に小判色の花を咲かせるので、品種改良が進み園芸ブームに火を付けた。当時で160種ぐらいに登るらしい。南天と一緒に鉢植えし「難を転じて福となす」という事で正月の縁起物になった。古典園芸植物の名残が今に継承されている。野生種は陽射しのある時だけ開き、パラボラアンテナの様な仕組みで、花の中心温度を高めて数少ない虫たちを誘う。愛おしい植物たちの戦略である。(2017・3・2)


「何度でも 何度でもまた 福寿草」

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