ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

竹の秋

          オトシブミまでが季節引き継ぐ伝搬役に


 黒竹は工作材料として重宝なので、狭い猫の額花壇に植えていた。ところが根がネットワークを張り、竹の群落がビワや柿の木を覆うようになり、草花なども育たない環境になってしまった。涙をのんで数年前に竹は排除することにした。竹を見付けたら引き抜くようにし、やっと姿を消してくれた。珍しい黒竹の竹の子を食することも出来なくなったが、代わりに茗荷が育つ環境が戻ってきたので、それで穴埋めできる。
 孟宗竹がまだ道の駅に並んでいるが、もう時期外れで美味しくないだろう。竹の子は立派な竹に成長し始めている。代わって淡竹が顔を出す季節になってきた。こちらは採取が簡単なので、管理されていない場所で見付けたら迷わず失敬することにしている。鎌で刈れると言う手軽さと、あく抜きをしなくても調理できるというのがありがたい。
 さて、竹の子の成長に伴って、親竹は葉を落とすようになる。他の樹木は秋に紅葉するが、竹は春に葉が黄ばんで来るので「竹の秋」と言われている。初夏には葉を落とし始め、秋には青々とした葉を茂らす。その時期には「竹の春」とも言われる。竹の秋というのは季語になっているが、日本文化の粋な表現だと感心してしまう。
 野辺にはアカツメクサやタツナミソウなども出て来て、梅雨前のしばしの安らぎを提供してくれる。今年は梅雨の訪れも早そうである。クヌギの葉を住処にしたのか、オトシブミまでが幾つも見つかる。「落し文」なんて言うのも嬉しい表現だな~😃


「陽光を どうぞどうぞと 竹の秋」

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