ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

藪三姉妹(ヤブガラシ・ヤブカンゾウ・ヤブミョウガ)

          三姉妹そろい踏み


 大阪のてっぺん能勢では久し振りに恵みの雨になった。台風接近が遠因らしい。今回の4号はスピードも遅く雨台風らしいから、被害の出ないことを祈るばかりだ。嵐の前の静けさということで、期日前投票がてらの雨中散歩に出掛けた。本来なら雨が降れば散歩を見合わせるが、猛暑続きだったので、暑さをしのげるというだけでありがたい。最近はジャコウアゲハ観察に浮気していたから、身近な植物たちがどうなっているのか?も気になるところだった。
 藪を覆い尽くすとして敬遠されているヤブガラシが、特徴あるテーブル状の花序で小さな花を咲かせている。緑色4弁の萼を落とした後にオレンジ色の花盤が残る。それを観察会などで試食してもらうこともある。さらに観察すると空木の実に似たコマの姿になる。
 早春の野草料理に欠かせないヤブカンゾウの花が目立つようになってきた。金針菜として何度か紹介した事がある。万葉集にも詠まれている "わすれぐさ” はこの萱草(カンゾウ)のことである。蕾を採取して甘酢漬けにしたり、天ぷらや煮浸しにしたが、最近は食傷気味で持ち帰らなくなった。
 先日訪問した糺の森にはヤブミョウガが群生し、花が林内を明るく照らしていた。葉がミョウガとそっくりなので、同じ仲間と思われているが、こちらは全く別物のツユクサ科の植物である。ミョウガはショウガの仲間だから香があり、日本料理に欠かせない香辛料になっているが、ヤブミョウガには芳香がない。ところがミョウガと同じように新芽の竹に似たものは食用になるらしい。
 藪を冠される植物もたくさんあるが、概ね本種ほど役立たないとされている。今日紹介した藪三姉妹は初夏を彩ってくれる愛すべき仲間である。


「憂きことに 目を逸らすなと 忘れ草」

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