ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

夕方の蜘蛛

                 クモの曲芸


 朝クモは縁起が良く、夜クモが縁起が悪いので、家の中から追い出せ!などと親から聞いた事を思い出す。子供心にそんなものだと疑わずに育ってきた。少し大人になり芥川の「蜘蛛の糸」など読んだりして、姿形で損な役回りをおわされているクモが、実は益虫だったんだと知るようになった。
 荒れ放題のビオトープ風花壇にもクモが巣を架けている。害虫退治だけなら良いのだが、たまにトンボなどが巣に絡まってしまうこともある。複雑な気持ちになるが、これも自然の成り行きだから仕方ない。肉眼では確認できない長い糸が木の枝から渡され、夕方になると綱渡り宜しくクモのシルエットが空中に浮かび上がる。サーカスの曲芸師のような俊敏な動きを見せてくれる。
 梅雨明け宣言が間違っていたのかと思うぐらい、梅雨真っ最中のような今日この頃である。雷雨になったりするので、まるで梅雨明け間近の様相である。夜中に窓を閉めなければならないほど雨が吹き込んできた。おかげで気温も少し下がり凌ぎやすい。季節は着実に秋に向かっている。オミナエシの黄色が清々しい。


「蜘蛛の囲が 曇天に溶けて 蜘蛛踊る」

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