大賀ハス
2000年前の種から発芽した大賀ハスの子孫
珍しいハマデラソウ(ヒユ科)
赤とんぼさんの事前説明にメモをとる参加者
ボランティアガイドさんから仁徳天皇陵古墳の説明を受ける
サークル「トンボのメガネ」では6月に近代史にも触れようと大和民俗公園を訪ねた。その延長として、7月の例会では古の文化に触れようというコンセプトで、世界遺産である下鴨神社と糺の森、さらに今回は堺市の百舌鳥(もず)古墳群の博物館とも言うべき大仙公園を訪ねてきた。
もともと自然観察サークルなので、歴史に詳しい方もおられないように見受けられる。くまなく訪ねると健脚でも優に1日を費やしてしまう古墳群エリアである。初めてという人もいたので、仁徳天皇陵古墳は外せない。近接する履中天皇陵古墳も案内したい。日本で最大規模の仁徳天皇陵は、エジプトのクフ王のピラミッド、秦の始皇帝の墳墓と並んで世界三大墳墓と称されている。履中天皇陵も日本で3番目の規模を持つ立派な古墳である。公園内の前方後円墳・帆立貝形墳・円墳などを見て回り、にわか古墳研究者は、ぶり返した梅雨の蒸し暑さにぐったり。
本来の植物観察として2000年前といわれる大賀ハス(古代ハス)を堺市都市緑化センターに訪ねる。手入れの行き届いた園内には四季折々の花が植栽され、各種ガーデンにはテーブル、ベンチが設置されているので、そこでしばしくつろげる。我々14人の貸し切り状態だったので、ランチもピクニック気分で楽しめた。
今回の初対面植物は北米原産のヒユ科ハマデラソウである。1932年に堺市の浜寺海岸で発見され、牧野富太郎が地名を冠して名付けられたらしい。比較的新しい外来種だが、姿を消しつつあるので、地元の愛好者たちが「ハマデラソウを守る会」を設立して、浜寺地域の子どもたちとともに保護・育成に取り組まれているらしい。
「大賀ハス 古墳に負けじと 二千年」