柔らかくなりすぎたリンゴのコンポート

　趣味が高じて果樹園をしたいと能勢に移住された方から、ジャムに加工した製品や姫リンゴなどの果物を頂いたことがある。孫たちに安心安全な果物を食べさせたいというだけで、道の駅に出荷されることは考えておられない。今回も生食には向かないだろうと謙遜されながら、ジャムかコンポートにでもとリンゴをたくさん頂いた。
　血をさらさらにする薬を服用しているので、その所為かリンゴの皮むきが苦手である。妻に皮むきを押し付けて、コンポート作りだけを担当した。レモンの買い置きがないので手作り柿酢などを代用する。大鍋一杯のリンゴに落とし蓋をして弱火で煮るのだがそれでも吹きこぼれる。そこで考えたのは途中で火を止め、リンゴがある程度シロップに馴染んでから再び煮てみようという方策である。時間はかかるが何とか吹きこぼれを防ぐことが出来た。途中で冷ましている間に灰汁取りも出来た。夕飯時に試食してみたが中々の出来映えだった。大量にあるので冷凍保存しておこうと提案したが、美味しさを損ねるので冷蔵保存の間に食べ尽くすと一蹴された。
　10月から愛飲している第三のビール「金麦」も値上げされるというので、食材調達のついでに500ml缶を2ケースを買いだめしておいた。果たして１ヶ月持つかどうか。気になっていた足の傷も９月中に治療したいと診療所を訪ねた。塗り薬を処方して貰ったが、買いだめは出来ない。歯の治療も最終段階に入っているのだが、完治の前倒しは出来なかった。10月からの値上げに年金者が既に「音を上げて」いる。

「青りんご　赤くなるまで　待てぬ君」