秋の麒麟草(アキノキリンソウ)
アキノキリンソウとセイタカアワダチソウ
センダングサで吸蜜中の蝶たち
10℃前後の気温というのは、冬から春に季節が変わる頃ならストーブが欠かせないのだが、中秋のこの時期にストーブは早過ぎるとやせ我慢している。でもこの数日の寒さには閉口している。
冷たい雨が上がったので、久し振りに何時のも散歩道を歩いてきた。ヨメナなどは雨に打たれた後なのでうなだれているが、アキノタムラソウなどとともに薄紫が秋色を深めているようだ。センダングサには白蝶と黄蝶が吸蜜に訪れている。一時は嫌われ者だったセイタカアワダチソウも花を咲かせて、間もなくミツバチたちが押し寄せるだろう。
セイタカアワダチソウの仲間であるアキノキリンソウが山地の斜面に咲いている。万能の薬草としてローマ時代から珍重されてきたらしい。我が国でも「一枝黄花(いっしこうか)」という生薬名で風邪・健胃・解毒・痛み止めのうがい薬などに利用されている。若芽は食用になると言うが、大量に採取できるほど繁茂しているのに出くわせたことがない。
観察会での飛びつきは、佇まいや花姿がキンミズヒキによく似ているので、それの比較を確認し合う。花びらの比較もさることながら、葉で同定することにしている。キンミズヒキはバラ科特有の複葉になっている。一方アキノキリンソウはキク科だから複葉にはなっていない。因みに別名でアワダチソウといわれるので、セイタカアワダチソウも同じぐらい有用な植物だと言うことを紹介しておきたい。
「泡立草 負けるな日本種 外来に」