冬景色
プリズムを通して室内に虹が
何ともネイティブなタイトルになってしまった。年賀状を投函しなければ!と言う目的を課せないと、散歩でもという気持ちにならない寒さである。日中でも室内気温は5℃を越えることはない。
迎え風を避けながらのコースを選ぶが、どのみち家まで引き返すので、すべて追い風でという訳には行かない。となれば日陰を避けてお日様にすがるしかない。土手コースがお薦めだが遮るものがないので風当たりが強い。両手をポケットに突っ込んで歩くと、どうしても前屈みになってしまう。散歩中は意識して姿勢を正したいので、勢いよく手を振って闊歩するように心がけている。
草花も見付けられないから、冬芽でも観察しようかと思うが、ルーペなど観察グッズを持ち歩いていない。カワセミを探すが、カルガモやカワウぐらいにしか出逢えない。仕方なく冬景色が散歩のテーマになってしまった。あまりにも気の毒に思ったのか、冬の太陽が室内に虹を差し入れてくれた。
明後日は冬至である。気持ち的には翌日から春に向かわせてくれる。今日は「鰤の日」らしい。熱燗とブリしゃぶが朝餉も済ませていないのに頭をかすめる。
「寒風に 農機具二台 主もなく」