扉(トベラ)
「君は誰?」
沿岸部に出掛けた時には必ずと言って良いほど出会えるトベラの木だ。疫病神が入って来ないように門扉に刺したところから、トビラノキと呼ばれ、それが転訛してトベラになった。貝原益軒によると「除夜にこの木を扉に刺し、来年の疫鬼を防ぐ」と記されているので、古くから悪鬼を防ぐ結界としての役割があったようだ。節分のヒイラギ鰯の風習はまだ残っているが、トベラを門扉に刺しているのを観たことはない。葉は皮膚病の薬草として使われるが、我々は実が弾けたものを採取して、自然工作の材料として活用する。赤い種が何時までも残っているのでリースの飾りにも使える。
瀬戸内沿岸部では冬場でもアザミの仲間を見かけるが、南西諸島から移植させたシマアザミの仲間かも知れない。日本には150種ほどのアザミ仲間が確認されているが、アザミ図鑑を持っていないので確認できない。数種を除いて殆どが日本原産と云う。
散歩途中で見付けた野鳥だがデジカメで撮った画像ではしっかり同定できない。モズに似ているのだが「君は誰なの?」と疑問が残る。この程度の画像で判る方がおられたら教えて欲しい。
「松の内 扉叩くの 何方かな」