服部都市緑化植物園で出会える早春の花も期待していたのだが、草本類で楽しんで貰おうという余裕はないようである。もともと学術的な意味合いを持たない植物園だから「都市緑化」と謳っている。堺の大仙公園にも同じコンセプトの植物園がある。府民が庭造りなどをする時に役立つと言うことで設置されたのだろう。だから緑の相談室など併設されている。
　園内で目に付いたのはクロッカスと寒咲きアヤメだった。このアヤメは冬咲きと云うことで人気があるらしい。地中海沿岸が原産らしいが、いつ頃渡来してきたのかも知らない。と言うのも何種類かある手持ち図鑑に掲載されていないからである。多年草で常緑らしいが、つぶさに観察していないので、育てている方に教えて貰わなければならない。
　広場の一角に菜花が植栽されている。こちらは春を演出するのにもってこいの植物だ。モンシロチョウでも飛び交っていたら言うこと無しなのだが、まだ蝶が乱舞できる環境は整っていない。少し春らしくなって来たが、今日の雨の後はまた冬に逆戻りしそうである。三寒四温と言うよりも「五寒二温？」ぐらいだろうか。

「寒アヤメ　消える頃には　るんるんに」