蕗の薹(フキノトウ)
にょきにょきと顔を出し始めたフキノトウ
一
能勢で一押しの棚田風景(冬)
春を代表する山菜としての「ふきのとう」がやっと顔(頭)を出してくれた。午後3時過ぎに雨が上がり、陽が注して来たので、再びの冬到来前の散歩に出掛けた。そのときに目に止まった春の使者である。南向きの斜面だからいち早く咲き出してくれたのだろう。最近はフキノトウが道の駅に出るので、以前のように摘み歩くことが出来なくなってしまった。知人から届けられるのを待つばかりである。
フキノトウはフキの花芽で、雌雄異株だから雄花と雌花が別々の株から咲き出す。見分け方としては、雄花は花粉を持つので黄色く見え、花粉を飛ばした後は枯れてしまう。一方雌花は白花で、受粉後は伸びてタンポポのような綿毛を遠くまで飛ばす戦略を持つ。
フキはワラビと同じように発がん性物質が含まれていると言う。季節料理として味わう分には心配ないが、多食は避けたい。健胃や咳・痰、喉の炎症にも効く薬草だから、上手に付き合いたい山菜である。今年も天ぷらとフキ味噌で頂く予定である。
芦別事件の現地調査感想文集のタイトルを「ふきのとう」としたのを思い出す。元祖ボランティア団体とも言われる日本国民救援会の活動に関わって半世紀以上になる。いまなおニュース編集などに関わっているのも、フキノトウが僕を後押ししてくれているようだ。
「可愛いね ちんぽこみたい ふきのとう」