盛り沢山な観察会🔍
妖精探しと早春の草花展
珍しいノニレの花
梅花の「旗弁」
初めて出会った園芸種 キク科のオスペオスペルマム
トンボのメガネ例会先として京都府立植物園を訪ねた。テーマとしてはスプリング・エフェメラル(春の妖精)探しと、梅林で一重と八重の花の仕組みを観察しようという狙いだった。時間があれば温室へもと考えていた。
ところが阪急電車の京都線で人身事故があったとのアナウンスが流れ、ダイヤが大幅に遅れている。メンバーの多数が阪急利用者である。そんな悪条件に見舞われたが、集合時間に少し遅れて22人が集まるという人気振りである。
植物園入り口前にイスラエル産の「イナゴマメ」が植栽されている場所に案内され、そのマメの一粒が1カラットの基準になったと言う謂れをメンバーから教えて頂いた。メンバーを見渡すと1カラットとは縁遠い方ばかりに見受けられるが、たまには正装されて1カラットの煌めきでお出掛けになるのかも知れない。
春の妖精たちは下見時と同じように咲いていてくれたので、皆さんに満足して頂けたはずである。なぜか妖精たちはキンポウゲ科が多いと言うことで、キンポウゲ科の花の仕組みをルーペで観察する。花弁は退化(進化)して蜜線化し、花びらに見える部分は萼片だと自分で確認して頂けた。
桃の節句なので「早春の草花展」で春を満喫して頂く。色とりどりの花が放つ香に、白酒を飲まずとも酔いしれておられるように見受けられる。
梅林では雄しべが花びらに変化する過程を、八重咲き梅で探し「旗弁」という姿をつぶさに観察する。まさに雄しべが花びらになりかけの過程を見ることが出来た。
「植物の 春呼ぶ姿に 酔いしれて」