亜熱帯性植物
カクチョウラン
ゲットウ
クワズイモ
コンロウカ
アダン
奄美大島での興味は特異な植物群である。3泊4日のうち2日間は午前中現地ガイドが付いてくれた。到着日もバスガイドさんが空港からホテルに入るまでの時間を奄美北部を中心に案内してくれた。ネイチャーガイドさながらの案内で、花の名前など教えて貰った。
オーバーユースを避けるために、午前と午後に分けてガイドしておられる。狭い道でバスが行き違いになることを避ける狙いもある。我々としては終日案内してもらいたいのだが、システム上無理なようだ。
シダ植物のヒカゲヘゴが圧巻である。10mにもなっている木製部は茎ではなく、根が伸びて地上へ出て来たらしい。3億6000年前から存在するシダ類で生きた化石と呼ばれている。小判型の葉根跡がハブのように見える。ハブは夜行性だから奄美滞在中に見ることが出来なかった。
沿岸部に入るとパイナップルに似た実を付けるアダンが独特の景観を作っている。その実は食べられるらしいが、見向きもされずに放置されている。世界自然遺産になったので採取が禁止されているのかも。
クワズイモも各所で見かけた。サトイモ科だから仏焔苞を持つ花を咲かせている。食べられない上に有毒植物で、多年草と言うことなので繁茂し放題である。大型地性ランのカクチョウランに合えたのもラッキーだった。心ない人の盗掘もあるようだが、何とか自生状態を保っている。シリケンイモリは100匹も業者に盗られたようである。
たびたび旅に出られないので、それらに会いたくなれば、植物園の温室巡りをしなければならない。
「滴りを 浴びてのっぽの シダ類が」