ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

梔子(クチナシ)

              ナツハゼとムラサキシキブ


 クチナシの花が一気に三輪咲いた。蕾もたくさん付けているので、しばらくは梅雨時の慰めになるだろう。昨年は初めて一つだけ実を結んでくれた。
 クチナシの花には上品な芳香があるが、その香りは真夜中に一番強くなるようだ。夜に活動する昆虫たちを誘引するためだろう。9時には寝床に入るので最高の香りを楽しむことは出来ないが、開花したばかりの花びらを生食すると、ほのかな甘みと香りが口中に拡がる。花を煮ると粘りが出て、酢醤油に合うようである。
 一般的には果実が薬用や食用の色つけ剤として利用されてきた。実が熟れても口を開かないことでクチナシと名付けられ、碁盤の脚に用いられる経緯などは有名だが、植物学者の牧野富太郎氏は、細かい種子のある果実をナシに見立て、萼を口に準えてクチナシとしたという説も唱えておられる。
 最近の牧野ブームで山案内の回数が増えてきた。妻の主宰する山サークルも3回続けての案内役である。昨日は天候不順で足場の悪い山コース行きを変更して、雨でも大丈夫な自然公園の案内役を任された。「きずきの森」と言うところで全コースをくまなく案内し、クサイチゴ・モミジバイチゴ・ニガイチゴなど木苺類を食したり、まだ熟していないナツハゼを試食したり、ヤマザクラ・オオシマザクラなどの熟れた実を楽しんで頂いた。佐藤錦のサクランボとは雲泥の差があるが、かすかに苦味の残るワイルドな味に舌鼓を打っておられたようだ。ロクさんのお陰で色んな体験をさせて貰えると喜ばれた。


「梅雨時の 観察会は まづ舌で」

×

非ログインユーザーとして返信する