捩花(ネジバナ)
S巻き(左巻き)
Z巻き(右巻き)
思案巻き?
忍冬酒(半月目)
忍冬酒(1ヶ月目)と黒ニンニク
何時もデジカメでピントが合わないネジバナには苦労している。何とか上手く撮れないものだろうか。そんな時の奥の手として使っているのが、背景に色紙を使う方法である。観察会などには携行していくのだが、通常の外出時や散歩の時には持って出掛けない。今回もぼけた画像紹介になってしまった。ネジバナはラン科植物なので、綺麗な小花を咲かせてくれる。特にラン科植物の秘めた戦略などを観察するためには、鮮明な写真が欲しいのだが。
以前にブロガーのkahoさんがネジバナのミクロ写真も掲載されていたのを思い出す。ネジバナの秘めた戦略とは、ハチが吸蜜に訪れた時に、ハチの頭に花粉塊が着く仕組みになっている。それを確かめるために花の真ん中に爪楊枝を差し込んでやると、しっかり花粉塊が着いてくるのを確認できる。
特に「もじずり」という別名に惹かれる。「陸奥のしのぶもじずり たれゆえに みだれそめしに われならなくに」と古今集に詠まれている。日本古来の植物だと思っていたが、大陸やオーストラリア辺りまで分布している。もじずりとは藍染めや紅花染めの模様が捩れる様子から「忍ぶ摺り・信夫摺り」とよばれ、歌に「しのぶもじずり」と詠まれた。
ネジバナの捩れが右巻き、左巻きになっているのを、観察会では確認して頂く。フジなどはツルの巻き方でノダフジかヤマフジを見極める同定方法である。因みにフジ(ノダフジ)は左巻きで、ヤマフジは右巻きである。ネジバナが左右に捩れるのは気まぐれなのだろうか。牧野さんならどう分析されただろうか?
ツルの巻き方の右・左を見極めるのが難しいので、最近では横から見て、巻き上がっている斜線でS巻き、Z巻きと見分ける方法に変わってきた。
「もじずりの 勝手気ままな 捩れ方」