苔と鹿
コケの専門家からへえ~!という話を伺う
スギゴケ、スナゴケ、ヒノキゴケ
地衣類のレクチャー
マルミノヤマゴボウ
準備した画像説明ファイル
サークル「トンボのメガネ」例会先は奈良公園で、管理の行き届いている吉城園のコケ観察を主テーマとして企画した。以前にも触れたが苔に関しての知識は箪笥に蓄えていない。メンバーに苔好きがいたので、彼にレクチャーをお願いすることにした。他に、昔取った杵柄を活かしてもらおうと、知恵袋の才女にも事前にお願いしておいた。もちろん主宰者と事務局メンバーもコケに関する下調べはした。何時もの観察会同様である。
真面目で責任感強い彼は資料を準備して下さり、少しマニアックな導入レクチャーになった。主宰者としては庭園に配置されている苔の何種類かを知るだけで十分のつもりだった。運良く「苔の庭」では管理者が手入れ中で、熱心な我々のために作業の手を止めて、コケの生活史など細かく教えて下さった。まさに棚からぼた餅のサプライズである。吉城園に植わっているコケの現物を案内して下さり、約10種のコケを観察することが出来た。
才女は「コケ」の名前が着くが、コケではない地衣類の話をしてくれた。例えばウメノキゴケが地衣類で、比較的空気の綺麗なところでしか育たない環境問題まで提起された。
観察会予定を組み立てていたが、コケにたっぷり時間を取ったので、サブテーマの「鹿が作り出す奈良の景観」を確かめる時間が少なくなってしまった。危惧された猛暑対策も頭をかすめるので、昼食後の観察は「鹿の不嗜好植物」に絞って訪ね歩くことにした。下見で場所は把握済みなので、最短距離で皆さんを案内することにした。案内役は準地元と言うべき事務局メンバーである。お陰で大幅な時間短縮が出来て、熱中症の心配もクリアーできた。
本来ならプシュ!で締めたいところだが、冷たいデザートで我慢した。
「ひざまずく 庭師の想い 苔の花」