臭木(クサギ)
24輪目とピンチしたサギソウ
ヒルに血を吸われた傷痕
どちらかと言えばこれも気の毒な名前を付けられた部類だろう。葉が臭いと言うことで安易に命名されたクサギである。手持ち図鑑ではクマツヅラ科になっているが、最近はシソ科に再分類された落葉樹(夏緑樹)だ。
観察会で見付けたら葉っぱの臭いを嗅いで貰い、感想を聞くことにしている。山菜になるという前提条件なのか、バターピーナッツの香りだから苦にならないと仰る。以前紹介したヘクソカズラや、ミズメの古名ヨグソミネバリほどの悪名ではないのだが、それでも敬遠した句なる名前だ。あえて悪臭と捉えても、花は甘い香りがするし、花後も5弁の萼片に鎮座する藍色の実として捨てがたい。小鳥の好物で直ぐに啄んでしまう。だから、ほうぼうに種が散布されてパイオニア植物になるのだろう。山菜以外にリューマチなどの薬用としても使われている。殺菌作用が強いので、できものなどに酢漬けした葉を塗布すれば、腫れが取れるらしい。ヒルに噛まれた傷痕が腫れているので常備しておけば良かった。
昨日、アカトンボの名前をブロガーさんから教えて頂いた。ネキトンボとしていたが、マユタテアカネの雄と言う事が判り、トンボ交友録に付け加えることが出来た。彼は昆虫図鑑に載せるぐらいの精密画を描かれる。Love-mantis-338さん、機会があれば訪問して欲しい専門家である。
ツマグロヒョウモンもよく見かけるようになってきた。あとは暑さが去ってくれるのを待つだけだ。サギソウも24輪目が咲いたので、綺麗なものだけを残してピンチした。
「実になれば 人も来るだろ 臭木花」