二兎は追えない!
月に群雲花に風
枯れてしまったフジバカマ
ヒオウギだけがちゃんと結実している
ウマノスズクサを植えてジャコウアゲハを呼ぶ試みは数年続けてきた。今年もたくさんのジャコウアゲハが卵を産み付けに来てくれて、サナギ化したものが30体ほど確認できた。ところがその全てと言うほど羽化できなかった。原因を異常気象の所為にしていたが、どうやら他に原因があるような気がするようになっている。
狭い花壇にフジバカマを植えて、花の咲く季節にアサギマダラが旅の途中に立ち寄ってくれることを願っていた。ところがたくさん育っていたフジバカマが枯れ出してきた。雨不足で枯れ出したのかと、せっせと水やりをするのだが一向にシャキッとしてくれない。しまいには殆どが枯れてしまった。
ジャコウアゲハは幼虫段階からウマノスズクサを食べて体内に毒を貯め込む。アサギマダラの雄もフジバカマの毒成分を体内に取り入れて、そのフェロモンで雌を呼ぶ作戦である。どちらも蝶に毒を提供する植物である。それが混栽状態になっているのが、お互いを牽制し合っているのではないだろうかと推測するようになった。土中で忌避物質を出し相手を駆逐しようとしているのかも知れない。一旦枯れ出したウマノスズクサが新たに茎を伸ばして成長している。たぶん同じ敷地でジャコウアゲハとアサギマダラを求めるのは無理なのかも知れない。人間の都合で自然界の掟を破っているのかも。
今日・明日には今月2度目の満月を観ることが出来る。天気が悪ければ見られなくなってしまうので、保険の意味で雲間の月を撮っておいた。スーパーブルームーンの大きなウサギさんを観たいものだ。
「ひと月に 二度まで顔出す 満月の」