ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

浄瑠璃観賞

           クライマックス「母親お弓と巡礼お鶴」


 能勢には200年前から浄瑠璃文化が根付いている。今では四派に別れる素浄瑠璃の語り手としての太夫は200人を越えている。江戸時代から続く三派が、他に例を見ない「おやじ」制度を生み出し、農民の間に浄瑠璃分化を定着させてきた。世襲制度を取らない独特の方法で、農民の芸能文化を支えてきた「おやじ」制度が無形民俗文化財を受けたのだろう。
 それを記念して、文化発信の場として建てられた劇場も「淨るりシアター」と銘打った。
毎年6月に浄瑠璃月間として鹿角座の公演が組まれるが、今回の浄瑠璃の会は2001年に派生した四派目の竹本 東寿太夫派の公演だった。因みに古くは、竹本 文太夫派・竹本 井筒太夫派・竹本 中美太夫派である。それらが鹿角座を構成し、浄瑠璃月間に公演を続けている。
 もともとは素浄瑠璃の発表会だったが、オジリナル人形も登場し、踊りまである斬新な演出で、たぶん寝てしまうだろうと思っていたが、三時間の公演を興味深く観賞させて貰った。人形使いが「福ふく座」という女性メンバーだったのも異色だった。
 5部構成で披露されたが、最後の「傾城阿波の鳴門」の巡礼お鶴の台詞は覚えているが、結末までは記憶になかった。児を捨てた両親が白波だったことまで知らなかった。床本まで頂いたのでしっかり復習したい。何よりも無料の饗応がありがたい。月見かなである。
 
「ありがたや 文化の秋を 振る舞われ」

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