ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

時機を逸した棗(ナツメ)

              少し萎んで来たナツメ

              若いナツメ(参考画像)

            アキノキリンソウとノコンギク


 穏やかな日射しが降り注ぐ午前中に歩くことにした。しばらく散歩していなかったので、三草山麓まで足を伸ばした。途中の田んぼには周りを囲むようにして、ナツメが植えられている。居合わせた農家の方と話をすると、ナツメ果実を道の駅に出荷されているらしい。家の近くにある道の駅だからよく利用するし、妻も観光ボランティアとして詰めているのだが、今までナツメが並んでいたのを見たことがない。ナツメなどというのは農家の庭先に植えられている位で、昔は子どものおやつぐらいに利用されるものだと思っていた。柿とか無花果が植えられているように。
 ナツメは ♪あのこはだあれ♪ の歌詞に出てくるぐらい生活に溶け込んできた果物である。手近な果物や薬草として利用されてきたのだろう。青い実を囓った子どもの頃の思い出が甦るが、熟れた実はリンゴのように甘くて美味しい。昨年も近くにあるナツメを散歩途中で味見していた。ところが今年は既に時機を逃してしまい、食べられる状態ではなかった。
 9月までは残暑で余り散歩に出掛けられなかった。その間に植物たちは休むことなく営みを続けていたのだ。辛うじて枝に残った2~3粒を頂いたが昭和の味がした。
 ノコンギクやアキノキリンソウが里山を彩っている。残り少ない秋を楽しみたい。日本の四季がなくなりそうだからなおさらである。


「棗の実 赤くも青くも 母の味」

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