ソシンロウバイ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　ロウバイ

　中国原産のロウバイは1600年代のはじめに渡来してきた。鎮咳や解熱などの生薬として中国や東南アジアで使われている。ソシンロウバイから調整された方が上品とされる。日本でも漢方薬用として使われている筈だが、蝋細工のような花姿が好まれ、早春の花木として庭木に植えられたり、切り花として飾られたりしている。
　「蝋梅」というのは中国の生薬名で、そのまま日本名として使われるようになったが、早咲きの梅と勘違いされることもある。全くの別物でロウバイ科ロウバイ属に区分されているのは花弁だけを観ても、バラ科の5弁花でないと言うことがよく判る。
　ソシンロウバイはロウバイと同じ仲間だが、花弁の内側が紫褐色でないというところで区別する。すっぴんの上品さがあるソシンロウバイにより惹かれる。梅に勝るとも劣らない芳香にも惹きつけられる。
　娘が勤務する学校の男子バレーボール部が全国高校総体で4位まで勝ち進んできた。目が離せない。今日も準決勝戦があるので釘付けになることだろう。我が子が出ているような錯覚になり応援している。以前には卓球の伊藤美誠ちゃんが中学時代から活躍したことでも知られている。
　窓からの外の風景を眺めるだけの日が続きそうだ。寒い中を道路工事の作業が進められている。子どもの通学路だから早く整備して欲しいものだと思いながら、室内雑用を片付けている狼狽中のロクである。

「幽閉も　愉しさ倍加の　松の内」