ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

田植え


 早生の田植えが始まった。代掻きなどの仕事は土日に集中する。窓から見下ろすと11面の田んぼが見えるが、その内で3面だけ田植えが終わった。取り敢えず自分たちの家族で米作りが出来る農家だと思う。年老いて田んぼを維持出来なくなれば、他の業者に頼んで作って貰う事になる。先日は映画『ごはん』を取り組んだので米作りの大変さがよく判る。主役の女優さんが来てくれたことを紹介したが、彼女のブログでも能勢に行ったことが紹介されている。興味ある方は『沙倉ゆうのラブログ』で検索すると訪問できる。
 金曜日は能勢文化協会の総会があり、登録団体としての我がコーラス団に出演要請があり歌って来た。土曜日は月2回の自然学講座日で宮崎県の焼畑農法の実践報告を聞き、世界農業遺産に登録されるほどの話に目から鱗だった。昨日は映画『ごはん』の上映実行委員会で総括をし、アンケートでたくさんの方から良い映画だったとの感想を頂き、意義ある活動に汗を流したことが報われた。今日から暫く旅に出る。回遊魚のロクマグロは元気に泳ぎっぱなしである。


「田の端に 残り早苗の 所在なく」

柿の花

                  雄花

             萼片がしっかりしている雌花

              仲よく並んだ雄花と雌花


 我が家に実生で育てた柿の木があります。あまり実成りはよくない甘ガキの種類でクボガキだと思います。富有柿や次郎柿なら楽しみなのですが、人様に差し上げるほどの柿ではないので、メジロやヒヨドリの餌として残しておきます。この時季、雄花がたくさん落ちているのを山道でよく見かけます。我が家でもしっかりしたつぼ型の雄花をたくさん地面に落とします。まだ残っている雄花と雌花を紹介します。
 柿は学名にそのまま使われるほど日本的植物ですが、中国の長江流域が世界的にも最大の産地です。日本では自生種の甘柿が1214年に見つかったので、柿は日本産と思われるようになりました。富有柿や次郎柿などの完全甘柿、筆柿など不完全甘柿、ヒラタネガキなどの渋柿に区分され、加工など施されて市場に出回っています。昨年秋にも柿酢に挑戦しましたが、異常気象でカビを生やしてしまい失敗。一昨年作った柿酢がまだ食卓の脇役を務めています。


「柿の花 雄を尻目に 雌の出て」

耽羅沢蓋木

          多数の雄しべが目立つタンナサワフタギ


 難解な漢字表記です。タンナサワフタギと言うハイノキ科の樹木に充てています。以前にも書きましたが、基本的に植物名はカタカナ表記にします。ただ575のスタイルを採っている関係で題名は漢字表記に拘っています。もちろん本文で判る様には心掛けています。「耽羅」(たんな)と言うのは韓国済州島の古い呼び名だそうです。
 仲間に良く似たサワフタギと言うのがあります。タンナサワフタギと全くそっくりで区別が付きません。サワフタギの果実は綺麗なルリ色で、タンナサワフタギは黒紫色だから違いは一目瞭然です。しかし、この時季の見分け方は若い枝に毛が生えているかとか、葉っぱの鋸歯が大きくカーブしているかなどで判断しますが、同時に見比べる条件がないと判りづらいものです。サワフタギと言う名前は、枝分かれして横に伸び沢を塞ぐように生えるところから名付けられました。昔から紫、茜などの草木染め媒染剤として利用されています。材が硬いのでカマツカと同じように牛の鼻輪としても使われたようです。サワフタギの別名をルリミノウシコロシとも言います。


「あなた誰 何時も悩ます 初夏の花」

京都御苑

              閑院宮座敷跡からのお庭

           磨き抜かれた板の間に映る青もみじ

         平清盛建立と伝えられる唐破風鳥居の厳島神社

                雨に煙る九條池

         たわわに実るオオシマザクラのサクランボ


 終日雨予報の中、トンボの下見を兼ねて京都御苑を訪ねた。一昨年、他のサークルで巨木・珍木を案内して貰った。今回のテーマはタシロランの観察が主目的だが、それだけではもったいないので巨木なども訪ねたいと計画している。その様子は本番の時に報告したい。さて、京都御苑は皇居外苑、新宿御苑と並んで環境省が管理する公園で、国が設置・管理する3つの「国民公園」の一つだ。雨に煙る静かな公園は心を癒してくれる。あのけたたましい観光客に出合うこともない。ときおり警備の皇宮警察パトロールカーが静かに通り過ぎるぐらいの静寂に包まれている。
 閑院宮邸跡・九條邸跡・賀陽宮邸跡・西園寺邸跡・有栖川宮邸跡・一條邸跡・近衛邸跡・桂宮邸跡・中山邸跡や皇女和宮の橋本家跡などが京都御所を取り囲んでいる。彼等とは何のつながりもないが、徳川幕府が崩壊し、歴史が大きく転換していく時代と、栄枯盛衰を感じる国民公園であった。


「青もみじ 雨に洗われ ピンと跳ね」

泰山木

           おわん形の花・つぼみ・散りかけ

 実で作った アザラシ・イノシシ・河童・コンドル(参考画像)


 モクレン科のタイサンボクの花が咲き出した。明治の初めに入って来たが、すっかり日本に馴染んでいる。漢字表記だと中国辺りから来たように感じるが北米原産である。かなり大木にならないと花を着けない。ホウノキに似た大輪の花を咲かせる。常緑なのでこちらはトキワモクレンとも呼ばれている。勇壮で雄大なところから泰山木と名付けられた。おわん形の花姿を大盃と見てタイハイボクからタイザンボクになったという説もある。マグノリアの仲間は総じて芳香を放つ。公園や植物園ではお馴染みの樹木になっている。
 開花時期の葉を採取して乾燥させたものは高血圧に効き、花蕾は鼻づまりや花粉症に効くとのこと。未熟な実を落とすが、自然工作材料に欠かせないので毎年拾いに行き、いざという時のためにストックしておく。アイデア次第で色んな工作に応用できる。


「泰山木 今日も飲むかと 盃を出し」