ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

姫街道(予約投稿)

          マイ図鑑でも紹介している髄の有り無し


 朝早くから小旅行に出掛けるので、予約投稿して出発することにします。3日間ほどは皆さんのブログを拝見できません。
 いきなり旅に出ると、道中でへたばってしまうかもしれないので、足慣らしのつもりで何時もの散歩道を歩いてきた。昨年秋にはセイタカアワダチソウとススキが金と銀の道を作ってくれたが、今年の初夏はヒメジョオンが土手道に繁茂して、さながら「姫街道」と名付けたくなる。ハルジオンはすっかり姿を消して、次は私の出番だとばかりに花期の長いヒメジョオンが一気に咲き出した。と言うのはどちらも北米原産の帰化植物だが、春よりも姫の方が花期が長いので、どうして繁茂する確率が高くなる。渡来時期もヒメジョオンは明治維新の頃で、ハルジオンは大正時代に園芸植物として入ってきた。
 5月頃だとどちらも咲いているので、違いを観察するのが定番になっている。茎を折ると一目瞭然である。「姫」は髄が詰まっているが、「春」の茎は中空で、葉は茎を抱くように付いている。抱かれて中空になったというのが、大人観察会の落しどころである。
 それではハイキング旅に行ってきます。皆さんお元気で!


「待ってるよ みやげ話を 姫女苑」

蜻蛉と蝶


 サークル名を「トンボのメガネ」としているのに、トンボを始め昆虫には詳しくない。先日下見に訪れた堺市の大仙公園で思いがけなくトンボと蝶を観察することが出来た。
 トンボは馴染みのあるシオカラトンボの雄らしいのが園内池で縄張りを張っている。時々その縄張に虎模様のトンボが入ってきて、直ぐに追っ払られてしまう。シオカラトンボの雌ではなさそうだ。もともと詳しくはないので持ち帰った画像でネット検察してみた。自信はないのだがどうやらオオシオカラトンボの雌らしい。トンボを飼育されておられるLove_Mantisさんの目に止まれば教えを乞いたいと願っている。
 蝶もお馴染みのアオスジアゲハである。綺麗な蝶だがなかなか止まってくれないので、画像に収めることが出来なかった。たまたま池の干上がった岸辺に吸水に訪れてきた個体に巡り会えた。陽が差しているので羽根が透けて見える姿をゆっくり撮らしてくれた。蝶類の写真を撮るには吸水中に限るというのを何度も体験してきた。
 ジャコウアゲハ幼虫の食草であるウマノスズクサ採取に向かう道中で、ヤゴからかえったばかりのトンボに出会えた。道端で羽を乾かせている。危険極まりないがどうしてやることも出来ない。同じ道を引き換えしたが、その時には姿を見なかったので移動したのだろう。


「生きものが 羽ばたく6月 まだ戦時」

サナギになった!

          ジャコウアゲハ幼虫からサナギへの変体

                セマダラコガネ


 毎日ジャコウアゲハの幼虫観察が日課になっているが、葉裏に隠れているので何匹いるのかまで把握できていない。植栽してあるウマノスズクサの葉が幼虫に食い尽くされて残り少なくなってきた。大きく育っている幼虫は何処へ隠れてしまったのだろうか?行方が判らない。観察を続けていると大きくなった幼虫は茎を食いちぎり、他の幼虫を寄せ付けない自己防衛策をとっているようだ。まだ小さな幼虫もいるので、餓死しないようにウマノスズクサを補給してやらなければならない。
 壁で幼虫がサナギになる準備しているのを見付けたのが、数日前のことだった。しっかり壁に固定した幼虫はサナギに変体していた。回りを探すと他にもサナギ化した個体を見つけることが出来た。羽化直前には色が黒ずんでくるので、蝶になるのを見落とすことなく観察出来るだろう。
 花壇の幼虫観察をしていると見慣れない甲虫がフジバカマの葉上にいる。彼もフジバカマの葉を食べて毒を体内に蓄積するのだろうか。名前をネット検察するとセマダラコガネらしい。「虫屋」ではないので名前が判っただけで良しとしておこう。
 昨日は地球環境『自然学』講座日で、旅館の女将、エコツアーガイド、観光振興コーディネイトなどの傍ら、三重大学の大学院生でもあるパワフルな女性講師だった。漁業と観光を連携させた取り組み紹介は、地域振興の可能性を示してくれた実践報告で、役場の行政マンに聞かせたい話の数々。


「舞い時を 探しあぐねし 夏の蝶」

紫陽花(アジサイ)の真花探し🔍

             真の花は飾り花に隠れている

         ガクアジサイは中央に真花が集まっている


 自生アジサイに惹かれると何度も紹介しているが、やはり梅雨時のアジサイは日本が世界に誇る花として欠かせない。学名のHydrageaはギリシャ語で「水の容器」といわれるぐらい雨を好む花である。
 シーボルトが日本妻「お滝さん」を、自分が魅された花の学名に「オタクサ」と盛り込んだというのは有名な話である。その後、原種のガクアジサイをヨーロッパに紹介して、今の園芸品種の先駆けになった。
 アジサイはユキノシタ科だったがアジサイ科として再分類されるようになって久しい。有毒植物だったというのを知らされたのは、飲食店が葉を飾りとして使ったのを、誤食してしまったとい痛ましいニュースからである。提供側と客側双方が知らなかった。花が薬用として使われてきたので、アジサイは大丈夫という先入観があったのかもしれない。
 最近、NHK夜の天気予報番組で植物や季節の移ろいを問うコーナーを設けている。我々が観察会で話題にするのが多い。メンバーとしてはよくぞ存知の問題ばかりだ。先日も「アジサイの花はどれでしょう?」と4択で問いかけておられた。サークルでは何年も前からアジサイの真花探しを続けてきた。昨日もお節介を承知で通りがかられたカップルに、これが本当の花ですよと教えてあげた。「へえ~!」とびっくりしてもらうのが我々の観察会スタイルでもある。


「紫陽花に ひと雨欲しいと 駄々をこね」

舩谷山~深山

              公園内こそすいすいと

               やっと頂上だよ!


 1ヶ月ぶりの山歩きは「ささやまの森公園」を起点とした舩谷山(730m)~深山(790.5m)ルートだった。2木会は概ね健脚組とされているので覚悟はしているものの、2週間ほどしか筋力は持続してくれないので、かなり堪える山歩きになった。1ヶ月前がアルコール解禁日で、2キロほど夏太りしてしまったのを、元に戻す努力の最中だった。弱音は吐けないので、最後部を遅れてはならじと必死でついて行った。
 公園内にはクマ出没の注意書きが掲示されている。バーダーグループからも「登山道でクマが出たらしいからご注意を!」と声をかけられた。目撃情報は2週間前だから、何時までも居座っているはずはないと思いながらも、声を出したりストックで音を出したりしながら歩く。ロクとしては初めてのコースだったので先が読めない。途中に舩谷山という眺望のないピークを通過した。此処は京都・兵庫・大阪の県境に当たるらしい。既にお昼を回っている。深山まであと30分との標識が恨めしい。
 それでも公園から2時間30分ほどで頂上にたどり着くことが出来た。杉が植林されているコースだったので、林床に草花などを余り見かけなかったが、ギンリョウソウやシソバタツナミソウを観察出来たのが、休憩の口実を作ってくれた。オタカラコウの花後もあり、それなりに出番もあった。約2万歩6時間の山歩きで体重が減ったかな?


「梅雨籠り 覚悟しつつの 山歩き」