ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

わらび座


 東北ハイキング旅行の楽しみの一つに「あきた芸術村」が含まれていたことである。初日は八甲田山からひたすら雪とぬかるんだ道を下山して、一度は入湯してみたい酢ヶ湯温泉が宿だった。温泉こそ旅の疲れを取ってくれそうな湯だったが、部屋は昔ながらの湯治客用で、トイレや洗面場は共同だから不便で仕方なかった。
 翌日の宿泊先は秋田県をホームベースとして全国公演を続けている「わらび座」の本拠地「あきた芸術村」だ。わらび座は民謡の宝庫といわれる秋田県で1951年に創立された劇団で、昭和世代なら地域公演を観た方も多いことだろう。青年時代には日本の伝統文化を普及させようと、公演のチケットを持ち回った事を思い出す。パー券を売り歩くか、わらび座のチケットを普及するかなど、当時の青年は文化活動の一端を担っていた。
 劇団創設70年にもなり、中には親子三代にわたり団員という方もおられた。現在は5つの公演グループで全国公演の傍ら、海外公演も続けておられ16カ国に行かれたらしい。芸術村内には立派な大劇場も設置されて、修学旅行などの団体客に利用されている。我々は少人数25人だったので小劇場での観覧となる。45分のショータイムだったが若手団員の元気な踊りに昔を懐かしんだ。
 地熱発電などの見学にも行き、宿で酒をくらっているだけではなく、エネルギー問題の勉強もしてきたことを付け足して陸奥旅行報告としたい。


「陸奥は 梅雨の晴れ間を 醸しだし」

稚児車(チングルマ)

                チングルマの群生

                イワイチョウ

                 オオカメノキ

                 オオバキスミレ


 陸奥ハイキング報告をしなければと思いながらも、日々の活動に追われてブログアップが後回しになってしまう。昨日も区内の旧村の方々から、妻に雨乞い山の案内を請われていたので、何度も登った山だが一応下見をしておこうと歩いてきた。ハイカー仲間なら荒れた道やブッシュがあっても突き進むことが出来るが、農家の方々は体力こそあるものの、荒れた道を歩かせるわけにはいかない。当日は剪定バサミ持参で露払い役として臨むことにした。
 せっかくの陸奥ハイキングである。雪解け直後といえども植物たちは一斉に花を咲かせてくれる。北海道や東北での季節の移り変わりの素早さである。まだ百花繚乱というほどでもなかったが、憧れの高山植物チングルマが群生状態で迎えてくれた。コマクサほどの貴重種ではないが、ハイカーにとっては懐かしい高山植物である。白い5弁花は草本のように見えるが、バラ科の落葉低木である。初夏の湿地帯に咲く花は可愛いが、花枯の姿にも惹かれる植物である。
 ミズバショウも至る所で繁茂しているが、雪国のものは小さくって可愛いので、思わず水芭蕉の花が~♪とくちずさんでしまう。ところがクマは休眠から目覚めると、先ず毒草であるミズバショウを食べて腸内を清掃するらしい。初耳だし興味ある話だった。今回初めて見たのはイワイチョウという湿原植物である。他にもイワナシやオオカメノキ、オオバキスミレなど各種、サクラまで咲いて入れくれた。


「陸奥の 初夏に咲く白 チングルマ」

チーズ・🐟・🍷・🍶(父の日献立)

                44cmの真鯛など

              捌いていると釣り針が

                イトヨリは虹色


 何時も忘れずに娘夫婦から贈物が届けられる。それで「父の日」だったのだと再認識する。プレゼントが届かなければスルーしてしまうぐらいの祝い日である。
 母の日には概ね衣料品などの品物が届けられる。飲み助の父にはワインの詰め合わせや、高級清酒、グルメセットなどが送られてくるのが定番になっている。2年半ほど外国旅行が出来ていないので、両親は美味しいチーズに巡り会えていないだろうと判断したのだろう。世界のチーズ専門店オーダーチーズ(株)から珍しいチーズの詰め合わせ、20ヶ月熟成の生ハム、イタリア産白トリュフカシューがフランスワイン付きで届けられた。何れも専門店でしか手に入らないグルメセットである。届いた日に味見したかったのを我慢して「父の日」に頂くつもりだった。
 ところが昨夕に釣り立ての立派な鯛が届けられた。何時もお世話になっている能勢の釣りバカ「浜ちゃん」が、数時間前に釣り上げた44cmの真鯛とイトヨリである。夕飯の準備は終わっているので、とりあえず捌くだけにしておく。鯛は生で食べたいが梅雨時だから4つに捌いた柵は日持ちするように全て昆布締めにしておいた。イトヨリの鱗を剥いでいると虹の輝きである。スーパーで仕入れた魚類と一緒に煮付けることにした。
 オニヤンマの工作アドバイスに訪れたお宅からは、お礼として新潟の清酒を頂いた。父の日に何を戴こうかと悩む?数々の贈物で嬉しいハムレットになっている。


「父の日を 悩ます献立 ハムレット」

ルーペで観察🔍

        アジサイの学名ハイドランジア(水の壺)を観察

            民家集落についてのミニレクチャー

              オオヤマレンゲとミクリ


 旅から帰ったのが夜遅くなってしまったので、何の準備も出来ないままサークル「トンボのメガネ」例会先に向かうことになった。今回の訪問先は奈良郡山にある大和民俗博物館、略称「みんぱく」で知られる大和民俗公園に、紫陽花や花菖蒲など梅雨時の花を訪ねようとの思惑である。
 近くの矢田寺のアジサイが有名なのか、バス乗り場には長蛇の列が出来ている。近鉄郡山駅に来られた仲間にはバス乗り場に直行してもらう手配を、準地元と言うべき仲間が機転を効かせてくれる。そのおかげで何とか20人の参加者は同じバスに乗ることが出来た。
 大和民俗公園で降りたのは我々のグループだけである。里山を凝縮したような公園内には身近な植物たちが植栽され、自生植物類もたくさん観察出来る。ネジバナの構造をルーペで観察してラン科の特徴を学ぶ。ニワゼキショウとオオニワゼキショウの違いを見比べたりするなど、本来の観察スタイルが続く。サークルを「トンボのメガネ」としているのは、トンボの複眼で自然を広く見渡し、単眼でじっくり観察するという狙いからである。最近は新しいメンバーが増えてきたので、原点に戻っての観察スタイルを取り戻してきた感がする。
 4つの民家集落に分けられているが、自然環境の違いで特徴ある家屋になっているのを観ながら、先人たちの生活の知恵に想いを寄せる。その周辺に植栽されている紫陽花エリアでは、学名の由来になっているハイドランジア(水の壺)をルーペで観察。改良された園芸種での真花探しもしてもらい「知らんかった!」と驚きの声が上がる。
 ササユリこそ姿を消してしまったがオオヤマレンゲやタイサンボクなど、香りの高いモクレン仲間にも出会えて、五感を使った観察会になり、打ち上げビールが殊の外旨かった。


「紫陽花の 雨が欲しそな 佇まい」

東北ハイキング


 贔屓にしている旅行社がやっと募集型ツアーを組めるようになり、過去2回企画されて、中止を余儀なくされた「酢ヶ湯温泉と東北ハイキング旅」が3度目の正直で催行されることになった。旅行社友の会 山部会の呼びかけで25人は大阪空港を飛び立ち、小型プロペラ機で青森空港に到着。昼食後一行はバスとロープウェイ乗り継ぎで八甲田山頂公園に向かった。頂上で2人のガイドと合流して、早速ハイキング開始となる。
 当初は軽アイゼンの準備を求められていたが、現地情報を確認してもらうとアイゼン装着なしでも大丈夫とのことで、気持ちが楽になる。ただ東北も含めての梅雨入りということで雨具だけは必需品である。ストックも荷物になると判断して持っていかなかった。雪解けでコースはぬかるみ足下だけは汚れてしまったのは仕方無しと慰める。
 何とか天気にも恵まれて頂上公園から酢ヶ湯温泉までの高低差400m6キロ弱コースを4時間掛けて、全員無事に降りることが出来た。北海道の大雪山縦走を思い出させる変化に富んだコースで、高山植物などを観ながら楽しく歩くことが出来た。人気の酢ヶ湯温泉での混浴とビールが目の前にちらつく。
 たくさんの写真を撮ってきたが、帰宅が遅かったので整理も出来ていない。今日は我がサークルの例会日でもある。花の写真などは後日報告にするとして、今日の準備をしなければならない。忙しい爺さんである。


「梅雨入りも やっと雪解け 八甲田」