ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

完食の山菜・野草

            たつみコータローさんを囲んで

           最後にありつけたヨモギのパンケーキ


 朝の冷え込みこそ残るものの、日中は熱中症に気を配らなければならないほどの好天気に恵まれた。能勢を菜園別荘地として楽しまれているお宅の広いお庭をお借りして、山菜・野草料理の集いを催行した。総勢30人を相手にひたすら天ぷらの揚げ役に徹したおかげで、用意した14種類のいずれにも箸を付けるいとまがなかった。何時もなら何種類かの野草類が残るのだが、好奇心旺盛な参加者は全てを平らげてしまわれた。ロクの口に入ったのは最後に提供したヨモギのパンケーキだけだった。
 今回の集いで特筆したいのは、7月の参議院選挙の候補者として、大阪府内をキャラバン行脚しておられる若手の論客 たつみコータローさんが挨拶をさせて欲しいと立ち寄られたことである。10分間の約束が、初めて経験する野草料理の珍しいさから長居してしまわれたことである。参加者と打ち解けられて時を過ごさせる候補者は、引率者をやきもきさせておられただろう。彼の人となりを垣間見た様に思える。
 用意した山菜・野草が全て無くなるという経験を今までしたことがなかった。材料集めにかなりの時間を費やしたが、完食という評価に満足して幕を閉じることが出来た。


「青空に 油の山菜 演舞して」

山菜集め

           ウコギ科4兄妹

         セリ摘みして「ひげ根」だけを天ぷらにする

               ツバキの花も彩りに


 今日は国民救援会支部の春の催し「今年も野草料理&名残の桜を愛でる会」として、自然しかない能勢に足を運んでもらい開催する。端緒は「安部を呼ばない 桜を見る会」と銘打って野草料理を提供した。参加者は野草の天ぷらなどに舌鼓を打ち、たくさんの初体験をして頂いた。あまりに好評だったので、昨年も野草料理の集いを計画しのたが、緊急事態宣言が発出され中止した。そのリベンジということでもないと思うが、たくさんの方が来られることになっている。準備が大変だ。
 今年も初めて口にすると言われる山菜・野草を提供したい。今回自慢できるのは珍しいハリギリである。タラの芽やコシアブラは道の駅などで売られているのでご存知だと思う。同じウコギ科の仲間であるハリギリはあまり知られていない。山を歩いても大木になったものは見つかるが、新芽を摘める幼木は見つからない。そんな珍しい山菜をひとくらクラブの仲間がわざわざ届けて下さった。タラノメとコシアブラを掛け合わせた雰囲気をもつハリギリ新芽で、少し苦みがあり大人の味といったところか。
 昨日までに13種の山菜・野草を集められた。新鮮な状態で皆さんに提供したいタンポポは今日採取しようと思っている。タンポポサラダと花の天ぷらをレシピに加えている。材料調達が大変だから、これで最後にしようと思うのだが、皆さんから美味しいと言われると、つい堅い決意をしたのがぐらついてしまう。本当にこれが最後だよ!


「花も友 春の苦みを 14種」

観察会スタイル🔍

              守る会会長さんの先導で

           アカメガシワでプリントごっこ!も


 サークル「トンボのメガネ」は月2回第1・第3金曜日を例会日として活動している。年間24回の訪問先は一覧表にして、年度末に皆さんにお伝え出来るようにしてある。メンバーの方は観察テーマに興味があり、時間の都合がつけば、あらかじめお知らせしてある集合駅に来られた方でスタートする。参加の可否連絡も求めていない。もちろん会費なども徴収しない気楽な運営である。ただし、昨今のコロナ禍では "うつさない・うつされない” という自己管理を徹底してもらうようにしている。大声を出したりすればメンバーから「シイッ~!」という注意も入るぐらい大人の対応が出来ている。
 観察中は参加者が先生役を引き受けてくれて、教え合うと言うスタイルにもこだわっている。メンバーの中には "歩く植物図鑑” と言われるほどの女史もおられるので心強い。貴重植物などを訪ねるときには、現地で活動されておられる方々とコンタクトを取り、案内をお願いすることもある。
 先日の虫生川での観察会では「自然を守る会」の会長さんやスタッフの方が、一般公開初日という気ぜわしいさなかに関わらず、管理エリアをくまなく案内して下さった。次回も保全活動の専門家と言うべき方に案内して頂けるようになっている。
 いつでもいらっしゃい~!の気持ちで、観察会の一端を画像紹介する。


「シニアたち 春の息吹に 孫の顔」

朧月🌝

                 今朝の朧月

                  昨夜の朧月

                「田辺源氏」

           失礼だがカビの生えた「与謝野源氏」

            受験用参考書


 昨年は4月の満月をピンクムーンとアメリカ名で紹介した。1年を通してアップしたかったが、都合良く晴れ渡るもとでの満月を望む方がどだい無理な話である。中秋の名月も拝めなかったことを思い出す。忘れていたことも度々あったようだ。
 昨日は仲間からラインで「今夜はピンクムーンだよ!」と教えて頂けた。その謂われなどは昨年紹介しているので、今年は日本古来の花鳥風月で迫りたい。と言うもの3月に自然学講座で「源氏物語」の研究者と言われる人の講義を拝聴した。そんな背景もあり、教科書の世界だった「源氏物語」に再び触れたくなった。大学受験用の参考書は紫式部作と推定される古文と対比して口訳が全文に付けられ、品詞分解・文法と解説、さらに大意と鑑賞まで添えられている懇切丁寧な内容となっている。今から古文解釈をしたり受験をするわけではないので、くだけた源氏物語の世界に浸りたい。
 本棚には与謝野晶子の訳本しか見つからない。お馴染みの田辺聖子が「新源氏物語」として出版していたのを思い出す。恋多き瀬戸内寂聴さんも10巻に及ぶ大作として世に出された。取りあえず図書室の書庫から田辺源氏を探し出して頂いた。
 さて本題に戻るが、昨夜は快晴の冷え込みで、春の月という雰囲気ではなかった。明け方確認すると、何とかおぼろに霞んだ月を観ることが出来た。月と言えば秋を思い浮かべるが、朧月だけは春のけだるさを感じさせて詩歌に詠まれる。
 その「朧月夜」と言われる魅力ある女性が源氏物語に登場して、帝と光源氏を虜にしてしまう。小悪魔的彼女は「六の君」などと呼ばれる高貴なお嬢さんで「照りもせず 曇りもはてぬ 春の夜の 朧月夜にしくものぞなき」と和歌の一節を口にする。「六」と「ロク」、時代を超えて赤い糸でつながっているような錯覚を起こす。


「眠られぬ 夜に紐解く 朧月」

白花雲仙躑躅(シロバナウンゼンツツジ)

             守る会の会長さんも案内役に

           ヒメオドリコソウ白花まで(おまけ)


 サークル「トンボのメガネ」では4月2回目第3金曜日例会は、テーマとしてシロバナウンゼンツツジを訪ねることにした。六甲山系ではかなりの確率で巡り会える植物だが、コバノミツバツツジほど群生状態で自生しているわけではない。シロバナウンゼンツツジが群生しているよ!との「虫生の森」情報を頂いたのが、ひとくらクラブの仲間からだった。
 昨年は「ほしだ園地」まで足を伸ばしたが、山に登らなくても観察出来る「虫生の森」はうってつけである。何度か訪問して「虫生川周辺の自然を守る会」の会長さんとも交流出来るまでになった。
 このエリアで地域の住民が貴重なシロバナウンゼンツツジが自生しているのを発見された。道路脇を流れる虫生川の急峻な崖にはゴミの不法投棄が後を絶たない状況だったらしい。貴重な自然環境を壊されてはならないと保全活動に取り組まれ、会を設立されたのが10年ほど前だった。そのおかげで我々も群生状態の貴重種を楽しませて頂ける様になった。植生も豊かで「コナラ群落」と共に兵庫県レッドデータブックに記載され、川西市の天然記念物として登録されている。
 一般公開されるのは4月15日から22日までだが、その初日に運良く例会日と重なった。現地では会長さんはじめスタッフの方が案内して下さり、珍しい植生や保全活動の苦労話などもうかがえた。18人のメンバーは初参加の方も含め酔いしれてもらえたことだろう。


「曇り空 ぱっと光彩 白つつじ」