ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

ルーペで観察🔍

        アジサイの学名ハイドランジア(水の壺)を観察

            民家集落についてのミニレクチャー

              オオヤマレンゲとミクリ


 旅から帰ったのが夜遅くなってしまったので、何の準備も出来ないままサークル「トンボのメガネ」例会先に向かうことになった。今回の訪問先は奈良郡山にある大和民俗博物館、略称「みんぱく」で知られる大和民俗公園に、紫陽花や花菖蒲など梅雨時の花を訪ねようとの思惑である。
 近くの矢田寺のアジサイが有名なのか、バス乗り場には長蛇の列が出来ている。近鉄郡山駅に来られた仲間にはバス乗り場に直行してもらう手配を、準地元と言うべき仲間が機転を効かせてくれる。そのおかげで何とか20人の参加者は同じバスに乗ることが出来た。
 大和民俗公園で降りたのは我々のグループだけである。里山を凝縮したような公園内には身近な植物たちが植栽され、自生植物類もたくさん観察出来る。ネジバナの構造をルーペで観察してラン科の特徴を学ぶ。ニワゼキショウとオオニワゼキショウの違いを見比べたりするなど、本来の観察スタイルが続く。サークルを「トンボのメガネ」としているのは、トンボの複眼で自然を広く見渡し、単眼でじっくり観察するという狙いからである。最近は新しいメンバーが増えてきたので、原点に戻っての観察スタイルを取り戻してきた感がする。
 4つの民家集落に分けられているが、自然環境の違いで特徴ある家屋になっているのを観ながら、先人たちの生活の知恵に想いを寄せる。その周辺に植栽されている紫陽花エリアでは、学名の由来になっているハイドランジア(水の壺)をルーペで観察。改良された園芸種での真花探しもしてもらい「知らんかった!」と驚きの声が上がる。
 ササユリこそ姿を消してしまったがオオヤマレンゲやタイサンボクなど、香りの高いモクレン仲間にも出会えて、五感を使った観察会になり、打ち上げビールが殊の外旨かった。


「紫陽花の 雨が欲しそな 佇まい」

東北ハイキング


 贔屓にしている旅行社がやっと募集型ツアーを組めるようになり、過去2回企画されて、中止を余儀なくされた「酢ヶ湯温泉と東北ハイキング旅」が3度目の正直で催行されることになった。旅行社友の会 山部会の呼びかけで25人は大阪空港を飛び立ち、小型プロペラ機で青森空港に到着。昼食後一行はバスとロープウェイ乗り継ぎで八甲田山頂公園に向かった。頂上で2人のガイドと合流して、早速ハイキング開始となる。
 当初は軽アイゼンの準備を求められていたが、現地情報を確認してもらうとアイゼン装着なしでも大丈夫とのことで、気持ちが楽になる。ただ東北も含めての梅雨入りということで雨具だけは必需品である。ストックも荷物になると判断して持っていかなかった。雪解けでコースはぬかるみ足下だけは汚れてしまったのは仕方無しと慰める。
 何とか天気にも恵まれて頂上公園から酢ヶ湯温泉までの高低差400m6キロ弱コースを4時間掛けて、全員無事に降りることが出来た。北海道の大雪山縦走を思い出させる変化に富んだコースで、高山植物などを観ながら楽しく歩くことが出来た。人気の酢ヶ湯温泉での混浴とビールが目の前にちらつく。
 たくさんの写真を撮ってきたが、帰宅が遅かったので整理も出来ていない。今日は我がサークルの例会日でもある。花の写真などは後日報告にするとして、今日の準備をしなければならない。忙しい爺さんである。


「梅雨入りも やっと雪解け 八甲田」

姫街道(予約投稿)

          マイ図鑑でも紹介している髄の有り無し


 朝早くから小旅行に出掛けるので、予約投稿して出発することにします。3日間ほどは皆さんのブログを拝見できません。
 いきなり旅に出ると、道中でへたばってしまうかもしれないので、足慣らしのつもりで何時もの散歩道を歩いてきた。昨年秋にはセイタカアワダチソウとススキが金と銀の道を作ってくれたが、今年の初夏はヒメジョオンが土手道に繁茂して、さながら「姫街道」と名付けたくなる。ハルジオンはすっかり姿を消して、次は私の出番だとばかりに花期の長いヒメジョオンが一気に咲き出した。と言うのはどちらも北米原産の帰化植物だが、春よりも姫の方が花期が長いので、どうして繁茂する確率が高くなる。渡来時期もヒメジョオンは明治維新の頃で、ハルジオンは大正時代に園芸植物として入ってきた。
 5月頃だとどちらも咲いているので、違いを観察するのが定番になっている。茎を折ると一目瞭然である。「姫」は髄が詰まっているが、「春」の茎は中空で、葉は茎を抱くように付いている。抱かれて中空になったというのが、大人観察会の落しどころである。
 それではハイキング旅に行ってきます。皆さんお元気で!


「待ってるよ みやげ話を 姫女苑」

蜻蛉と蝶


 サークル名を「トンボのメガネ」としているのに、トンボを始め昆虫には詳しくない。先日下見に訪れた堺市の大仙公園で思いがけなくトンボと蝶を観察することが出来た。
 トンボは馴染みのあるシオカラトンボの雄らしいのが園内池で縄張りを張っている。時々その縄張に虎模様のトンボが入ってきて、直ぐに追っ払られてしまう。シオカラトンボの雌ではなさそうだ。もともと詳しくはないので持ち帰った画像でネット検察してみた。自信はないのだがどうやらオオシオカラトンボの雌らしい。トンボを飼育されておられるLove_Mantisさんの目に止まれば教えを乞いたいと願っている。
 蝶もお馴染みのアオスジアゲハである。綺麗な蝶だがなかなか止まってくれないので、画像に収めることが出来なかった。たまたま池の干上がった岸辺に吸水に訪れてきた個体に巡り会えた。陽が差しているので羽根が透けて見える姿をゆっくり撮らしてくれた。蝶類の写真を撮るには吸水中に限るというのを何度も体験してきた。
 ジャコウアゲハ幼虫の食草であるウマノスズクサ採取に向かう道中で、ヤゴからかえったばかりのトンボに出会えた。道端で羽を乾かせている。危険極まりないがどうしてやることも出来ない。同じ道を引き換えしたが、その時には姿を見なかったので移動したのだろう。


「生きものが 羽ばたく6月 まだ戦時」

サナギになった!

          ジャコウアゲハ幼虫からサナギへの変体

                セマダラコガネ


 毎日ジャコウアゲハの幼虫観察が日課になっているが、葉裏に隠れているので何匹いるのかまで把握できていない。植栽してあるウマノスズクサの葉が幼虫に食い尽くされて残り少なくなってきた。大きく育っている幼虫は何処へ隠れてしまったのだろうか?行方が判らない。観察を続けていると大きくなった幼虫は茎を食いちぎり、他の幼虫を寄せ付けない自己防衛策をとっているようだ。まだ小さな幼虫もいるので、餓死しないようにウマノスズクサを補給してやらなければならない。
 壁で幼虫がサナギになる準備しているのを見付けたのが、数日前のことだった。しっかり壁に固定した幼虫はサナギに変体していた。回りを探すと他にもサナギ化した個体を見つけることが出来た。羽化直前には色が黒ずんでくるので、蝶になるのを見落とすことなく観察出来るだろう。
 花壇の幼虫観察をしていると見慣れない甲虫がフジバカマの葉上にいる。彼もフジバカマの葉を食べて毒を体内に蓄積するのだろうか。名前をネット検察するとセマダラコガネらしい。「虫屋」ではないので名前が判っただけで良しとしておこう。
 昨日は地球環境『自然学』講座日で、旅館の女将、エコツアーガイド、観光振興コーディネイトなどの傍ら、三重大学の大学院生でもあるパワフルな女性講師だった。漁業と観光を連携させた取り組み紹介は、地域振興の可能性を示してくれた実践報告で、役場の行政マンに聞かせたい話の数々。


「舞い時を 探しあぐねし 夏の蝶」