ロクさんのアクティブライフのブログ

自然観察を通してのシニアの元気報告を575に託してお届けします。

自然観察を中心に、アクティブに活動している様を、
写真とコメントを交えて俳句にまとめています。
毎日発信でシニアの元気報告になっています。

鴛鴦(オシドリ)

                オシドリ♂と♀


 2月のサークル例会はやむなく2度とも中止を余儀なくされた。どちらもテーマは野鳥観察で、是非とも皆さんに観て欲しかったのが千里丘陵のオシドリだった。3月末頃までは居座ってくれそうなので、機会があれば訪れて欲しいと思い下見がてらに覗いてきた。
 昨年も地元の仲間に案内してもらったが、ここのオシドリは午後3時過ぎにならないと顔を出してくれない。我がサークルの構成メンバーは殆どが主婦なので、活動終了時間は15時と決めている。となるとオシドリに会えずに解散となってしまう。メンバーの方は場所をご存じなので、午後から出掛けて3時過ぎに池に着くようにすれば、30~50羽ほどのオシドリ軍団に出会うことが出来る。
 万博観梅のついでに妻をオシドリ池まで案内してきた。本来ならドングリ持参で訪れるのだが、常連のバーダーさんたちがドングリを撒き、池の中央に呼び寄せてくれている。話を伺うとドングリの撒き過ぎで腕が痛くなり、磯釣りに使う撒き餌(コマセ)用の杓を改良したものでドングリを撒いておられる。
 「おしどり夫婦」と言われるのは新潟県の民話から引用された言葉らしい。「カモの夫婦はどちらかが先立つと、後に残されたカモは生きていけないほど絆が強い」と言うことだが、オシドリは毎年相手を変えるらしいので他のカモ類より浮気者である。


「団栗の 水音ぽちゃん 鴛鴦を呼び」

念願の観梅

                  叡山白

                  白加賀

                   緑萼

                  道知辺

              梅林から望む太陽の塔

                シジュウカラ

               モノレールで万博へ


 3月になればサークルも解禁しようと準備している。そのための下見をしたいと計画していたのだが、サークル仲間の赤とんぼさんが、準地元とも言うべきエリアなので「案内は任して!」と言っていただけた。お互いに案内マップを広げて観察ルートだけは確認しておいた。も一度確認しておくとのLINEが届き、早速彼女は下見に行ってくれたようである。多分観察対象の河津桜の開花状況などを調べに行ってくれたのだろう。頭が下がる。そんな善意に支えられて7年間も例会が続けられてきた「縁の下の力持ち」に感謝したい。
 ロクはそんな善意に甘えながら「今年初めての外出だね」と言う妻を万博の梅見に誘った。早咲きの梅は咲いているが、梅林全体が色づくというほどではない。目を惹いたのは「叡山白」という白梅で、梅のために相応しい修飾詞「ふくいくたる梅の香」に包まれる。「白加賀」も花弁と萼とのコントラストで人を魅了する。花なら白と決めているのだが、梅色の「道知辺」なども捨てがたい。みどり注す「緑萼」も清楚な雰囲気が良い。梅は花期が長いので一気に咲き出す桜とは違った楽しみ方が出来る。
 昨年はメジロがたくさん吸蜜に来ていたが、まだ彼らを呼び寄せるほどの開花ではないのかもしれない。人慣れしているシジュウカラやツグミたちを見るだけだった。始終空(しじゅうから)の財布に優しいフードコートで讃岐うどんで腹を満たした。


「白梅の 花粉が鼻に 付くまでに」

石一つ・・・旅の断片

               マンガン含有鉱石

            スイスの山麓を案内するロク

   シャモニーでお気に入りの教会(何度目かな?)

         バースデーケーキや美人像でご満悦のロク


 大切な会議日程と重なってしまったコウモリ調査。コウモリ調査をしておられる方は、大阪自然史博物館(長居公園)の外郭団体に所属されておられる獣医師さんである。地元能勢で自然環境にも力を注いでおられる方から、コウモリの専門家が来られるので行きませんか、というお誘いを頂いた。願ってもない未知の世界なので是非とも行きたい。ところが救援会の定例会議日だった。やむなく妻だけが連れて行ってもらうことになった。後日案内してあげると言うことだったが、どうやら素人では行き着けないようだ。
 後で話を聞くとコケ屋、菌類屋などの専門家も同行されていたこのことだった。地元からは元校長先生2人が参加されたとのこと。お二人とも学校支援活動でお馴染みだし、低山会でもご一緒している。調査場所はマンガンを採掘していた坑道で、そこに4種のコウモリが営巣しているらしい。洞穴状の坑道をよじ登らなければならない探検なので、装備も万全ではない地元民たちは、奥まで入れなかったようである。見つかったのはキクガシラと天狗コウモリで、他にユビナガコウモリとコキクガシラも坑道には生息しているらしい。調査記念とも言うべきマンガン鉱石一つを持ち帰ってくれた。
 鉱石一つでは味気ないので、旅の振り返りとしての画像紹介したい。ところが色々いったので、紹介したい画像を決め兼ねられない。基本的に山がらみの旅と世界遺産巡りだった。デジカメで撮りだしてまだ20年も経っていない。殆どがフイルムで毎回500枚ぐらい撮ってきた。とりあえずは行き先を絞らず旅の断片として紹介したい。


「会いたいな 春が来たなら 行きたいな」

ばぁばは、だいじょうぶ

          富士真奈美と寺田 心くん(最年少主演男優賞)


 月1回の救援会常任委員会が箕面で開催された。社会活動の中では一番重きを置いている元祖ボランティア組織なので、余程の事情がない限り休むことはない。ところが昨日は祝祭日でバスの便が殆ど無いに等しい。行きはよいよい~帰りは怖い!という状況だ。不本意ながら車利用になる。地球温暖化をなんとかしなければと思っているロクが、CO2を撒き散らすのは忍びない。移動は公共交通機関を利用するようにしている。こんな話がある。山火事になったので少しでも鎮火に役立とうと、ハチドリが嘴に水を含ませ、何往復もせっせと運び続けている。それを見た他の生き物たちが「そんなことをしても無駄だよ」と声をかけながら逃げ去っていく。ハチドリは「今の自分に出来ることをしているだけだよ!」と応える。なんと良い話か。ハチドリになりたい。
 そんな話につながるような素晴らしい映画を観てきた。認知症になったばあばと孫の物語で、絵本「ばあばは、だいじょうぶ」が映画化された作品、イタリア「ミラノ国際映画祭」で最優秀主演男優賞と最優秀監督賞のダブル受賞に輝いた話題作である。映画の一コマだけを拝借してきた。能勢町の人権協会主催で、何度かイベントに参加したこともある。夜の催しには参加したくないのだが、映画は別だ。忙しかったが充実した1日だった。


「映画観て 熱き涙を 寒空に」

菜畑

            雰囲気的には白菜ぽい菜の花

                貴州省の菜畑


 最近のブログ内容を振り返ると画像紹介に色彩が欠けている。コロナ自粛と寒さで町外へ出掛けていない所為だろう。せめて歩いて行ける範囲内に公園でもあれば、園芸種でも我慢するから訪ねたいところだが、能勢の町内には公園もない。この冬一番(暦の上では春)という寒さの中、北風に逆らって歩いてきた。
 いったん開きかけた「星の瞳」はあまりの寒さに、開こうか閉じようかと思案顔で地面にへばりついている。ヤブツバキも蕾のままで、暖かくなるのを今か今かと待っているようだ。辛うじて菜畑で菜の花が咲き出したのに、春の近さを感じることが出来た。
 鹿よけネットの外から覗いただけだから、何の野菜だったかまでは確認しなかった。黄色い花だから白菜だったかもしれない。同じアブラナ科の大根や蕪だと白い花だから。基本的に菜の花と言えば野菜類の黄色い花を指し、春の味覚としておひたしや和え物として食される。蕗の薹が出るまでに味覚から春を感じさせてくれるのは菜の花であろう。お雛さん飾りには桃の花と並んで欠かせない。あまりにも有名な与謝蕪村「菜の花や 月は東に 日は西に」というのがあった。菜の花を訪ねて中国の少数民族を訪ねたことまで思い出す。
 菜の花というのは総称で、花菜(はなな)・菜花(なばな)・菜種(なたね)など各種ある。曾ては菜種油を取る「油菜(あぶらな)」を菜の花と呼んでいた。鉄道駅で大阪と奈良の県境に「菜畑」というところがあり、昔は油を取るために栽培していたエリアかもしれないとの想像をかき立てる。最近スーパーで「菜の花」として並んでいるのは外来種のセイヨウアブラナだろう。


「菜の花も 開いて良いのか 遠慮がち」